みにくいアヒルの子~オステオカルシン

オステオカルシンが私たちの若々しい身体に欠かせない主役であることは、今では広く知られるようになりました。これも、NHKスペシャルの人体のネットワークの放送以後です。その後、盛んに雑誌及びネットでも記事を見かけるようになりました。しかし以前は、オステオカルシンは一般的にはまったく知られていない物質でした。

私のオステオカルシンとの具体的な出会いは、2013年、九州大学のオステオカルシン研究論文をネット上で見たことがきっかけです。その内容は、バイオ製造したオステオカルシンを飲用すると食習慣を整えてくれること。また、その他生活習慣対策にもなるとのことでした。

その頃、私は研究論文雑誌BONEという本からオステオカルシンが骨中に含まれているということは、私なりに理解していました。また私は事業として、乾燥骨粉をペットフードの原料として細々と製造販売していました。その中で、度々お客様より、ペットが元気になったと不思議な例を多数聞いていたのです。

私の頭の中で、BONEでの知識、九州大学の論文、ペットフードの効果等が繋がりました。

そこで私は、瞬間的にこれだと思い、あつかましくも、すぐに九州大学に連絡を取り、論文の著者の歯学部の平田教授に会うことができました。よく会っていただいたと、今でも感謝しております。

行動が迅速だったのは、自分が扱っている骨原料が世のために役立つという思いが自分を突き動かしたと思っています。しかも世界で誰も骨からの効率的な抽出に成功していないこともモチベーションになりました。その頃から私は、骨からオステオカルシンを抽出して人用サプリメントをつくるべく、研究に没頭しました。バイオ製造のオステオカルシンはサプリメントにすると数百万円にもなるほど高価であったので、骨から抽出して、手の届く価格で供給することが大きな目的になったのです。早速、2014年の九州大学の論文には、私が骨から抽出したオステオカルシンの効果が記されています。

しかし、オステオカルシン自体は素晴らしいものですが、それが微量含まれる骨は、正に醜いアヒルの子、そのものです。

まず、原料に独特の臭いがあり、作業している私は、それが体に染みつき、臭いおじさんと言われていました。また、骨を扱うこと自体が白い目で見られ、犬を処理しているとか、ありもせぬうわさを流されたことも幾度もあります。当然、そのたび警察及び役所の環境課の人が飛んできます。その度、オステオカルシンを世のために抽出する研究を必死にやっているんだと訴えても誰も理解してくれないのです。正に、世のためにやっているのに、周囲に理解されない苦しい時期が続いたのです。

抽出も、最適の機械がなく、思い通りにいかず、挫折の連続でした。

オステオカルシンは骨の奥底に住んでいる力持ちのお姫様というイメージで、能力は素晴らしく大きな仕事を行うことができますが、その存在はひ弱で、ちょっとしたことで、抽出の際に簡単に消え去るものでした。もともと微量しか含まれていないものですから、それが消え去ると、残された仕事は臭い抽出残渣処理だけになり、一気に気持ちが落ち込んだものです。研究しても、前進することが困難なこともあり、周りからも、もうやめたらどう。世界の誰もやっていないのに何故、あなたがやるの。あなたでは無理でしょ。など連日、言われたものです。

そして、臭いおじさんが骨からオステオカルシンを抽出すべく格闘する毎日は、周りから見ると奇異な風景になっていました。

しかし、転機は急に訪れました。それは最初に書いた「NHKスペシャル人体 神秘の巨大ネットワーク」の放送でした。

今まで、一般的には体を支えるカルシウムの塊だと思われていた骨が、オステオカルシンを分泌して体全体に影響を与えているということが、CGを使い、分かりやすく解説された素晴らしいものでした。

長い間、注目されなかったオステオカルシンがみにくいアヒルの子から、白鳥に生まれ変わり、市民権を得た瞬間でした。

この放送後、多くの協力者が現れ、抽出機械も設計から行い、高度なものを特注することができました。骨も特殊処理を行うことで、独特な臭気もなくなりました。また、抽出効率も向上し、製品化が手の届くところまで到達しました。

そしてついに、九州大学の平田教授他のご協力を得て、最初のサプリメントサンプル製造にこぎつけたのです。

オステオカルシン製造目的のコストも、手の届くものにすることができました。サンプルは、多くの体の悩みを持つ方に服用いただき、多くの感謝の声をいただきました。

その内容は、寝起きから調子がよくなった。すっきりしてきた。元気が続くようになった。忙しくても翌日に残らなくなった。体が軽くなった 。健康診断が気にならなくなった。ボディメイクできた等、総括して、人それぞれですが、コンディションがよくなって体が元気になったというものでした。これは、オステオカルシンによる効果と合致するものでした。

このような結果を受け、製品を早く世に出すようにとのご要望も寄せられました。そこで、オステオカルシン製造研究を決意した2013年を思い出し、2020年、世界初、オステオカルシン製品の製造販売を行うことを決意いたしました。

オステオカルシン研究所 開発責任者

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